2010年 02月 02日
ふゆのきたひやま |
所用で北桧山をぐるり。
北斗市から厚沢部へ抜ける中山峠はアイスバーン。とはいえ、除雪はしっかりされていて感心。むしろ、函館市内の町道とかのが危ない。
針葉樹林。
中学校の時に歌ったフレトイを思い出す。まあ冬になるといつも思い出すんだけど。
山肌?丘肌に「おとべ」と書いてあるのが傑作。
こういうノリは好きです。
日本海は波が荒いねー。そして、色がエメラルドグリーン。見ていて飽きない海の色。
これどこだっけ?熊石に入るあたりの岩。このあたりの海岸は、奇岩が多く楽しいです。
熊石のひらたない荘でご飯。これは、「遊楽丼」。コーヒー付で980円くらい。執事のようなウエイターさんが、「当店の一番人気です。」と教えてくれたのでオーダー。味が付いた衣でてんぷら風にさっくりと揚がったものが乗っている。見た目ほどこってりしておらず、わりあいさっぱりと食べられます。揚げ物は苦手なのですが、これくらい衣が軽いと満足感と食後の胃もたれがないので素敵ですね。
瀬棚地区太田(なんと、このそばの国道をまっすぐいくと行き止まりだという)の神社。まさに、断崖絶壁にむりやり階段をこしらえたもの。修行場として全国の猛者に人気があるとのこと。自分も神社は好きですし、ことあるごとに八幡宮へお参りにでかけますが、ふもとから上を見上げた際、「私の運動能力では無理だな」と心底感じました。登るとさらに崖があるそうな。
写真で見るとわかりづらいかもしれませんが、勾配が60度はありそうな雰囲気です。
しかし、こんな場所にだからこそ、神様が宿るのかもしれませぬ。荒れる日本海を見守っておられるのでしょう。
宿泊先は、「温泉ホテルきたひやま」。シングル一泊二食付き7500円。お肉は別オーダー。この写真は着席時に撮影したものですから、この後ガンガン4品ほど運ばれてきました。ホテル周辺にはなかなか飲食店も少なそうな印象ですし、冬場は素泊まりよりも食事つきがおすすめです。お刺身も新鮮で、エビの臭みはなく、タコもしゃっきりとしていてまるで取れたてのイカのようでした。
ちなみに、朝食もなかなか良く、普段から不健康な生活をしている自分にとっては願ったりかなったりという品揃え。コーヒーはコーヒーメーカーのものでしたが、良い豆を使っているのか、水が良いのか満足できる味わいでした。また、目玉焼きはオーダー制で着席してからレストランのおねーさんに焼いてもらいます。アツアツですよ。
私の洋服が掛かっていてお見苦しいのですが、シングル洋室の写真です。ちょいとタバコ臭さはあったものの、それはどこのホテルでもあること。ものすごく気になる人は、予約を取る際に問い合わせをしてみると安心かも。それにしても、十分な広さです。ベッドもシングルというよりもセミダブルって感じ。このホテルには大浴場(温泉)が併設されているので、個別のお風呂は無いようです。トイレは清潔が保たれており、全体的に良いホテルだという印象ですね。フロントの対応もバッチリです。
売店では、このあたりで取れたお米で醸造された日本酒「よしこ」が販売されており、その開発の経緯もフロントのおねーさんに伺うことができました。こういう商品について、自社のものとはいえ、なかなかきっちりと説明できる人って少ないと思う。750mlで1500円。これは、日本酒好きのうちの父親用に購入。いずれゆうパックします。
大浴場は、滑り台付。ロッカーがワンコイン(使用後戻る)必要。洗い場も余裕があり、シャンプー&リンス、ボディソープ付。お風呂は、ジェットバス、打たせ湯、歩行湯、露天風呂など規模は小さいながら楽しめるほどの数があり、清掃も行き届いているように思います。ただし、冬真っ盛りの1月終わりということで、露天は寒いです・・どうしたって給湯口付近のお湯以外はちょっとぬるい。しかし、月を眺めながらノンビリ浸かれたのは幸せでした。日帰り入浴も行っているようですが、冬はシーズンオフということで全体的にゆったりと楽しめました。
冬の北桧山は、はっきりいって景色が荒れ果てています。風もごうごうと音を立て、道路を車で走るにもハンドルがとられるほど。そして、人がそれほど歩いていないので、ドラクエの登場人物になったかのような錯覚に陥ります。
しかし、これは本当に北桧山の良いところ・長所と書いても良いのではないかと、私は感じています。実際にこの地域にお住まいの人には、不快感を抱かせてしまうかもしれないのだけれど、そんな状況だからこそ、生命とか人情とかそういうものに対して素直に感謝できるような気持ちになったような気がします。自然にしてみたら、人間は本当にちっぽけだ、と。
忙しい毎日を送る人にとっては、とても癒されることでしょう。
ごくたまに、「北海道は民度が低い」とか、「田舎で閉鎖的」だとか言う人がいますが、そんなことはありません。函館にしても、北桧山にしても(たぶん、他の道内でも)、おそらく、挨拶が基本なのです。知らない相手に対しても、お店の人に対しても、「自分はサービスを受ける側だ」という意識を取っ払って、まずは「こんにちはー」と声をかけてみてほしいと思います。
冬の北桧山を訪れてみて、そんなことを強く感じました。
あ、瀬棚の岩シューも食べましたよ!お店の方も感じが良く、とてもおいしいです!
おまけ。帰り際に、なまらでっかい月が出ていたので撮影。ただし、車を止めて手持ちだけで撮影したのでブレブレ。
by relax_food
| 2010-02-02 17:58
| つれづれ